ド派手でインパクトの大きい強烈な予告編って日に日に増えていますよね。極最近ですと「武器人間」の予告編はとても面白くネットでも話題を呼んでいました。

予告編って大事ですよね。レビューを見る前に予告編で心をがっちり掴んでおけばそのまま視聴者を映画へと導く事が出来るのですから。

そんな訳で、本作「ヘッドハント」も、予告が面白く、どんなストーリーなんだろう?どうなるんだろう?という期待を持つ事が出来たいい予告編だったので見たのですが、これがまたまた面白かったのでご紹介させて頂きます。

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ゴジラ

世界一過酷な業務が始まる

正規の事務職につきたいアナベルは、日々履歴書を送って就職先を探しているのですが、なかなかいい返事を貰えず、仕方なくネットでのストリップをして生活費を稼いでいました。

そんなある日、ストリップのお客さんからおかしな事を言われ、これは不審者だと思ったアナベルはその通話を切ったのですが、着替えてパソコンの前に戻って来るとそこにはいつの間にか1枚のメモが。

「キミを私の会社にスカウトしよう」あっという間に不審な男が室内から現れ、アナベルは誘拐されてしまいました。

彼女が目を覚ますと、6つのデスク、その前に座らせられ手首と足を固定されている彼女含めて6人の男女、隣の席では額に5つの傷があり一心不乱にパソコンのキーを叩く男。

一体何が起きているんだ……状況を把握出来ずにいる彼女の前に、1人の男が現れる。それは何人もの人間を殺し逮捕され、脱獄しその際に事故で死亡したと言われていた殺人鬼だったのです。

彼、レッドマンは混乱しているアナベル達をゆっくりと見渡した後、静かにこの「会社」と「業務」、「ルール」について説明を始めます。

「私の名前はレッド。君たちの社長です。トイレは1日3回5分。休み時間は2回。業務内容は私レッドの無罪を証明し、真の犯人を見つけ出す事。成績の悪い従業員には警告を与え、5回ミスをすれば解雇します」

いきなり突きつけられた無理難題の業務。ブラックすぎる対処。こうして、アナベル達6人の世界一過酷なお仕事が始まったのでした。

集められたのは、あの事件の関係者

少しでも現状を把握しようと、レッドマンの居ない隙に彼らはお互いの情報を交換する事になりまして、そこでどうして彼らが集められたのかが分かってきました。

それはオノで首を斬り落とすという手段で何人もを殺し続けた連続殺人鬼の犯行の中で、唯一警察が立件し、逮捕に至る事が出来たとあるビルのエレベーター内での殺人事件。

その事件を担当した検事と弁護士、その時レッドマンを逮捕した刑事、警察に協力した霊能者、エレベーター内で被害者の死体と共にいて斧を手にしていたレッドマンを目撃した発見者2人。

アナベルは、その時ばっちりレッドマンを見てしまった目撃者だったのです。彼女は血に塗れ、斧を握り締め、返り血を浴びて恐ろしい形相で自分を見るレッドマンを見ていた……。

そんな彼女に突き付けられた現実は、どう見ても犯人であるレッドマンを無実として彼の言う「真犯人」を見つけ出す事。

彼女以外の人間からみても、あの犯人はレッドマンしかいない。けれど彼のいう通りに仕事をしなければ殺されてしまう……彼らは抜け出す術を探しながら生き残る為に仕事を続けるのでした。

ミスをすれば警告 ミスが5回になれば解雇

ところでアナベルがそこに閉じ込められた時には既に仕事を開始していて、額に4つの傷があった男。彼はアナベル達よりも先にここに連れて来られていたのですが、額の傷が示す通り既に4回ミスをしていたようです。

「5回のミスで解雇」その意味がアナベル達の目の前で披露されます。とうとうその男、検事のガイが5回目のミスをしてしまった時、レッドマンの左手がポンッと抜けて、そこには鉤爪が……それでパックリ首を斬られて血飛沫ぶしゃー!物理的な意味でクビになりました。

そんな現場を見てしまったアナベル達は、慌てて仕事に打ち込むようになりますが、アナベルはしたたかな女です。何とか抜け出す方法を探します。

すると、女子トイレの個室の1室の換気口のネジが緩んでいて、頑張ればそこを外してそこから脱出出来るかもしれないという事が発覚。

1日3回のトイレタイムを使ってアナベルは少しずつネジを外して行くのですが、トイレタイムは1回5分まで。したたかだがバカなのか、時間ギリギリ注意されるまでネジをグリグリするアナベルはその度に警告を受けてしまいます(もう少しタイミングを見ながら外せばいいのに)

一方、霊能者シーナは、話し合いでレッドマンを落ち着かせこの業務をやめて貰うように決意します。他のメンバーが「話し合いなんて無理だ」「余計な刺激は与えないでくれ」と言うのも無視して分かった風な口を利いてレッドマンに話しかけます。

当然レッドマンがそれを聞くはずもなく、業務時間中なのに余計なお喋りをしたシーナはレッドマンの怒りを買ってしまって……余計な事はしない事ですね、シーナの話し方は「私はあなたの事を分かっているのよ」みたいな感じがして、嫌な感じでしたし。

こんな感じですごく危険で大変なお仕事です。しかもお給料はありません。生きて退社出来るようになるだけですかね。

ちょっとお茶目なレッドマン

そういえば、彼はクビになった人の持ち物とかを引き出しにしまっていましたね。眼鏡とか、割れた爪とか、斬ったクビとか、何の意味があったんでしょうね、いちいちそこにしまうのには。

アナベルが決められたトイレ時間じゃない時にトイレに行きたいと言った時には、最初は指定の時間までは我慢しろと言っていましたが、どうしても今行きたいの、というアナベルに折れて連れてってあげてましたし、社員は大事にするようです。

最初の死体が臭い出した頃にはその死体を片付け、消臭スプレーをしゅーってやってもいましたね。職場の環境には気を遣ってくれるそうです。

また、睡眠時間はきちんと全員に(強制的に)取らせるのですが、アナベルがこっそり様子を見てみると、寝ている間に男性陣の髭を綺麗に剃っていてくれていたらしいですね(あれ、これ夢オチじゃなかった……よね?)

ロボトミーを行っている悪名高き精神病院に連れて行かれたからあそこまでなってしまっているだけで、根はいい人なのかもしれませんね、多分。

業務は佳境に入ります

さて、順調に額の傷を増やしていくアナベルは、順調に換気口のネジを外していき、もう少しで脱出出来そうな部分にまでいっています。

一方で、業務の方は少しずつ謎が解けていきます。それぞれに実際の事件の資料や証拠などが渡されていて、それを5人(1人はクビになったので)で調べていっていたのですが、何かがおかしい事に気付きます。

警察・検察のミスか怠慢か、資料と事実が上手く噛み合わない事に違和感を感じるようになるのですが、それが何を意味するのかが分からない。

本当にレッドマンは犯人ではないのか?アナベルが見たあの姿は思い込みだったのか?ならば犯人は一体何なのか?答えはもうそこにあります。

まぁ、そこはさておき、レッドマンの冷酷さとお茶目さ、アナベルのしたたかさとおっちょこちょいさを楽しんで下さい、この「会社システム」という設定が斬新で面白いので。

という訳で、ネタバレいきますね

犯人はレッドマンではなく、同じ目撃者のウィリアムでした。彼はターゲットがエレベーターに乗ったのを確認すると急いで階段を下りて途中でエレベーターを止めて斧で殺したのです。

いつもはそのまま何事もなかったのですが、その日に限ってはレッドマンが後から同じエレベーターに乗り込んだ事を確認し忘れていて彼の目の前で殺してしまい、慌てて呆然としているレッドマンに斧を押し付けて再び急いで階段を駆け下りて1階に到着。

そして何事もなかったかのようにエレベーターを待っていたアナベルの後ろに立って、同じようにエレベーターを待って事件を目撃した事にしたんだとか。

レッドマンは完全な被害者だったのです。普通のオッサンだったのに目の前で人が殺されて、殺人鬼扱いされて、精神病院に送り込まれて、ロボトミー手術を受けて、人格が変わってしまったのでしょう。

ラスト。何とか逃げ切ったアナベルがスクリームのシドニーのように自伝を書いて、そのトーク&握手&サイン会に向かう際に、脱走していたウィリアムに殺されそうになった時、レッドマンが反対側からゆっくりと歩いてきたのですが。

その時警戒するアナベルをスルーしてウィリアムを殺し、自分にロボトミー手術をした医者に復讐する為に去っていく後姿が格好良かったです。

ちなみにアナベルはブチ切れて、血塗れのまま会場へ行き、呆然としている人々をかき分けてテーブルにドンッとウィリアムのクビを置いて「コイツが犯人のウィリアムよ、何か質問ある?」とドヤ顔です。

これで終わりです。それからアナベルやレッドマンがどうなったのかは謎のままですが、これは続編いらないと思いますよ、レッドマンの目的は果たせましたし、下手に続き作るとコケそうなので。

それでは今回はこの辺で。しかしこのレッドマン役の人、いい演技してますね、カッコイイ。

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