ゾンビが人を襲うホラー映画の第一人者「ジョージ・A・ロメロ」の「オブ・ザ・デッドシリーズ」の中でも、特にゾンビのキャラクターがお気に入りの本作品を、今回はご紹介させて頂きます。

ゾンビ映画と言われると、腐ったゾンビがノロノロと歩きながら人間を襲って食べて、人間達はボロボロになりながらも必死に戦って、倒してハッピーエンド!みたいなイメージをお持ちかと思いますが、本作品、いや、「ロメロゾンビ」は違います。

とりあえずまだあまりゾンビ映画に詳しくない方は、ロメロ作品を見る事をオススメしたいです。ただのゾンビ映画ではなく、監督のメッセージが強く込められている作品ばかりですので、ゾンビ系があまり好きではない人でも大丈夫です。

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金がものを言う、リアルな世界

まずは本作品のあらすじを。世界がゾンビに襲撃されて人類ピンチ!の中、とあるお金持ちが三方を川に囲まれ、大きなシャッター?で要塞化している町を作りました(ゾンビは泳げません)

ですが、平穏な町ではありません。選ばれたお金持ちだけが綺麗で安心安全な高層ビルの中に住めて、お金がない人達はスラムに住む、というどこぞのお国のように貧困の差が大きく、スラムに住む人々は食べ物にも飲み物にも生活にも困り、病気で薬を手に入れる事すら困難です。

お金持ち達は綺麗な服を着て、美味しいご飯を食べて、ショッピングなどを楽しんで、ゾンビの襲撃などなかった頃の生活を満喫している一方で、路上で寝るしかない、まともにお風呂にも入れない生活を送っている人々もいます。

そんな中、主人公は街のボスに雇われて、街の外に食べ物や飲み物など、まだ使えそうな物を数人の仲間達と探しに行くお仕事をしていて、当然そこにはゾンビがたくさんいます。

ストーリーの初っ端から、バコンズドンとゾンビ達と戦うシーンが始まります。ゾンビ達の知性はかなり低いので、花火をドーンとさせるとそっちに意識が行き、「ゾンビ?ああ、あのノロマね」みたいな感じでゾンビ殺しまくりです。ゾンビ映画なのに、全くゾンビに対する恐怖感を主人公達は抱いていないようです。

監督が伝えたい「ゾンビよりも人間の方が怖い」というのがこの辺りからも出ていますね。ゲラゲラ笑いながらズドンバコンとゾンビを撃ち殺しまくるこいつらって……。

富裕層組に入りたい/ゾンビのいない所へ行きたい

そんなこんなで、主人公は一応きっついお仕事をしてお金を一生懸命に稼いでいるのですが、その理由は街の外へ、ゾンビが居ない何処かへ行きたいからです。

そんな場所あるのか?となりますが、主人公は北の方はまだゾンビが辿り着いていないはずだー、みたいな感じで希望を捨てず、お金持ちに支配され、ゾンビの襲撃に怯える日々から脱出しようと試みます。

一方、主人公の右腕の男は、実はお金持ちに頭をヘコヘコさせていて、主人公を裏切り取り入って富裕層組に入り、綺麗で安心安全快適なビルに住もうと企んでいました。

しかし、街の支配者であるお金持ちのボスは、この男を使うだけ使って、これ以上使えないと判断するとポイッと捨ててしまいました、人生そんなもんです。

裏切られた男はボスに復讐する事を誓い、主人公が街の外へ出るために作った車(超重装備、ロケット有、だからボスに奪われていた)を奪って逃走し、それに気付いたボスが主人公に街の外へ脱出する為の車を提供する事を条件に、男を抹殺する命令を出しました。

ここから、主人公vs裏切り男の構図が出来上がりましたが……あれ、ゾンビは?と思ったあなた!ゾンビさんは彼らが気付かない内に、進化し、街へ襲撃する為に向かっていってますよ。

進化したゾンビのカッコイイ姿

最初は花火ドーンに気を取られている内にバコバコ撃たれ放題だったゾンビさんも、進化しました。まず1人のゾンビさんに自我が芽生え、仲間達が人間に殺されまくっている現状に激怒、これ以上人間達の、自分達への殺戮は許せない!とばかりに立ち上がります。

彼が他のゾンビ達に支持を出して一軍となり人間がのさばる街へ向かいます。その間にも少しずつ他のゾンビさん達も知力と自我を持つようになり、電気ドリルを使ってみたり、銃を撃ってみたり、段々人間達と同じような行動を取るようになっていきました。

そして、とうとう、彼らの進化はここまできました!今までのゾンビはノロノロと歩き、ただ人間に噛みつくくらいしか出来なかったのですが、こちらのゾンビさん達はなんと……泳げます

最初は川の前で躊躇していたゾンビさん達も、リーダーが飛び込んで出てきたのを見てから、続くように続々と水の中に入って、泳いで街へと向かっていきます(最後に向こう側に辿り着き水から出てきて歩いてくるゾンビさん達がカッコイイです)

漸く異変に気付いた見張り達がゾンビさん達に向かって銃を撃ち始めますが、ゾンビさん達も負けません。見事な連携プレーを作り、今まで自分達をフルボッコしてきた人間達を倒していきます。特にリーダーすごいです。

ああ、それで主人公達はどうしているのかと言えば、裏切り者とやり合ってました(この辺り色々省く)。街がゾンビさん達の攻撃を受けているという事に気付くと慌てて引き返し、例の花火をドーンと打ち上げるのですが、このゾンビさん達にはもう利きません。

果たして、人類はどうなるのか。ゾンビさん達はどこまで進化するのか。主人公の行き着く先とは……本編にてご確認下さい。

ついでに、オブ・ザ・デッドシリーズのご紹介

かなり長いシリーズになっていまして、一応関係はあるので、ついでに順番にタイトルと備考をご紹介させて頂きますね。

第一作目は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」ロメロゾンビの全ての始まりであり、ゾンビ映画の伝説の始まりです。

ただしかなり古いので、地域によってはレンタルショップでは置いていないかもしれませんね。ネットレンタルでは見つかったので、そちらに契約していれば、その方がいいかも。

2作目は「ドーン・オブ・ザ・リビングデッド(邦題:ゾンビ)」12月にリマスター版が出るようなので、そちらを待つか、ネットショップで借りるのがいいかもしれません。

3作目は「デイ・オブ・ザ・リビングデッド(邦題:死霊のえじき)」引き続きこちらも相当古い作品ですが、ネットレンタルでは11枚在庫ありとの事。

4作目が本作「ランド・オブ・ザ・デッド」で、5作目は「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」、6作目は「サバイバル・オブ・ザ・デッド」ここまでがロメロ監督による「オブ・ザ・デッドシリーズ」です。

また、リメイク作品として「ゾンビ」は「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「死霊のえじき」は「デイ・オブ・ザ・デッド」としてそれぞれ別々の監督が出していて、こちらもなかなか良作だと言われています。

なお、「ショーン・オブ・ザ・デッド」はロメロゾンビへのリスペクトが込められているコメディです。何気に人気があるので、宜しければこちらも合わせてどうぞ。

ああ、そうだ、似たようなタイトルで全然中身の違うものや、全く関係がないものが混ざっていたりする事が多いので、お手に取る際には、邦題パクりの作品かどうかをよーく確認して下さいね。

今回はネタバレなしです

ネタバレになるような解説する程の事はありません。富裕層と貧民層の差、お金第一で動くボス、汚い手を使ってまで富裕層に入ろうとする裏切り者、決して希望を捨てない主人公、ゾンビ狩りする人間に怒りを露わにしたゾンビさん達。

それぞれの思いや動きが見どころですかね。特にいつもはやられっぱなし、悪役なだけのゾンビさん達がとてもかっこよかったですよ。

他の「オブ・ザ・デッドシリーズ」もオススメなので、ゾンビ初心者の方も是非この機会にご覧になってみて下さい。

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