この作品は「ジーパーズ・クリーパーズ」という映画の続編にあたります。前作では“何か”に狙われる、その“何か”とは一体何なのか、という感じでストーリーが続くのですが、本作では、前作でその“何か”が分かっているので、その辺りの謎を取っ払っています。

なので、“何か”、クリーパーがただひらすらテンポ良く標的になった高校生達を襲いまくる展開になっていて、中だるみが全くありません。

基本的にシリーズものは1作目を超えるどころか、2作目はこけてしまうパターンが多いのですが、本作はかなりよく出来た続編だと思います。

前作で謎は視聴者に分かってしまっているので、またそこを解き明かす必要もなく、ドンドンバンバン姿を出して襲う事が可能になったのを上手く使っています。

という訳で、今回は1作目を飛ばして、個人的にかなり好きな本作のご紹介をさせて頂きますね。勿論前作は前作で面白いので、興味を持った方は前作も合わせてご覧下さい(私は本作を見てからこれが続編だと知り、その後前作を見ました)

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23年ごとの春、23日間、それは食べる

悪魔のような顔、蝙蝠のような翼、鳥のような足、黒いコートのような物を着ているそれ、クリーパーさんは、23年ごとの春、23日間食べ続けます。

それ以外の日は地中に潜って眠り続けているらしくて、目覚める23日間の時だけ姿を現すので彼(?)がいる地域でもその存在を知られていないっぽいですね。

それで、本作は前作の4日後で、クリーパーさんにとっては22日目に当たります。22日目と最後の23日目というたった2日間の出来事を、「これが最後だ!」と気合の入りまくったクリーパーさんの雄姿をこれでもかと詰め込んでいます。

トウモロコシ畑に佇むカカシ

物語は、広大な(向こうだと普通なのかな)トウモロコシ畑を持つ父親とその息子2人、ワンコ1匹達のところから始まります。

畑の中で案山子のチェックをしていた次男(少年)は、1つの案山子がおかしい事に気付きます。そして恐る恐るその案山子に近付くと……。

次男の悲鳴に気付いた父親と長男は慌てて次男を助けにいきますが、次男は案山子のフリをしてエサを捕食するチャンスを狙っていたクリーパーさんに地上高く連れて行かれて、ただそれを見ているしかありませんでした。

次男の助けを求める悲鳴、広大なトウモロコシ畑、呆然と取り残された父親と長男とワンコ。22日目はこうして幕を開けました。

楽しいバスが地獄と化す

その翌日。高校バスケのチームを乗せたバスがそこそこ近くの道を走っていました。この手のバスによく見られるテンション高い感じなのですが、いかにも俺様っぽい男の機嫌がすこぶる悪い、どうやら試合内容が気に食わなかったらしい。

チアリーダーの1人で、彼の恋人っぽい女性はそんな彼の態度に困惑……というかめんどくさがっていますね、どう見てもDV候補男みたいなのでこういう時は関わりたくないのでしょう。

さてさて、暫くはこの状態が持続されます。メンバ同士で衝突してたり、監督にバレないようにこっそりタバコ吸っていたり、イジメられっ子みたいな子がいじられていたり、普通です。

ちょっとすると、バスがいきなり停車します。タイヤに何やら手裏剣っぽいものが突き刺さっていて、そのせいでパンクをしてしまったらしいです、これではバスを運転出来ません。

電波が悪いのか無線も携帯も通じず、どうしたものかと思っていたら1人また1人と、とりあえず大人達(監督2名とマネージャ1名、運転手1名)が次々と“何か”に襲われ、姿を消してしまう。

いつの間にか夜になっていて、大人に助けを求める事が出来なくなり、取り残された子供達に回避不可能の地獄が待ち受けているのであった。

一方で、次男をクリーパーさんにやられてしまった親子は、何とか次男の仇を撃とうと準備をしていました。普通の武器じゃ彼を倒せないと思った父親は、特殊な武器を自作で用意し、最後の23日目に挑みます。

死者の声・特殊な武器・彼の最期

一番の見どころはクリーパーさんの攻撃ですね。外見がかなり特徴的な上に、彼はなかなか表情が豊かなのでホラーなのに時々笑えます。

あとは、ホラーでよくある死者の声ですね。チアリーダーの1人がうたた寝をしていると、1人の少年(あの次男でしょう)が夢に出てきて彼女に警告をします、何を言っているのか聞こえませんけど(多分、「戻れ!引き返せ!そっちに行っちゃだめだ!奴がいる!」みたいな事を言っているのでしょう)

ああ、あと、クリーパーさんの自作の武器もすごいですね。手裏剣にナイフに。どれも人間の骨などを使って作ったもので、オカルトちっくでカッコイイです。

バスに彼が現れてからハイスピードで物語は展開します。恐怖に叩き落された学生達の行動はサスペンス系、スリラー系の王道をちゃんと踏まえてくれていますね、素晴らしいです。

これほどの名作はなかなか出会えませんよ。私は好きで好きで結構な回数見ていますが、飽きませんね。ぜひあなたも一度見てみて下さい、勿論1作目「ジーパーズ・クリーパーズ」から見た方がいいかもしれませんけど。

ちょっとだけネタバレです

やっとの事クリーパーさんを倒す事が出来た!と思ったその時、クリーパーさんは静かに目を閉じてしまいました。

倒せたのではなく、彼が眠る時間が来てしまったのです。地中に潜る事が出来なかった事で悔しそうにするクリーパーさんと、彼にちゃんと倒す事が出来なかった悔しさを感じるお父さん。

それからおそらく23年後。ヤンキーっぽい男女が金を払って小屋の中に入っていきます。そこには貼り付けにされたクリーパーさんの姿が。

「これ、いつ起きるの?」という問いに「今年は少し早まりそうだ」と答える老人(あのお父さんですね、23年の月日は重いです)

あれからお父さんはクリーパーさんを今度こそ倒すために武器を確保したまま、彼を貼り付けにして彼が起きる時を待っていたようです。

やはり倒すにはちゃんと彼が起きていないと満足出来ないようですね。そして、彼が微妙に動いたように見えて……ここで物語は終わります。

ボロボロになった小屋、歳を取った親子、貼り付けにされてミイラみたいになっている彼(眠っている時は顔が包まれているのが可愛いです)、これからどうなるのでしょうね。

ところで、彼はただ食べるのではなく、自分の体に不備があると(頭がなくなったり)食べてそれを自分の体に取り入れて治すみたいですね、つまりほぼ不死身です。

そして、余った部分は武器を作ったり、飾りを作ったりして遊んでいるようです。ラジオで流れてきた内容をもっと見たかったですね。

最後に。特典映像のメイキングがなかなか面白かったので、こちらも合わせてご覧下さい。彼はキュートです。

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