人形ものホラーと言えば有名なのが「チャイルドプレイ」と「パペットマスター」でしょうか。「パペットマスター」はかなり古い作品なので、知らない人は多いかもしれませんが、かなりの名作です。

ですが今回ご紹介させて頂くのは「ドールズ」です。検索すると北野作品が出てきてしまってややこしいのですが、別物ですよ、とてもよく出来た人形ホラーです。

ただしあまり量が出ていないのか、私の地元が田舎すぎるのか、なかなか手に入りませんでした。ディスカスさんで結構待ってようやく見る事が出来ました(ちなみにディスカスさんでも1枚しか在庫がありません

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小さな人形がたくさんいるドールハウスへようこそ

主人公は空想癖のある、お人形大好きの可愛い可愛い少女(まさにエンジェル)です。お金持ちの性悪女と再婚したてのパパと、その意地悪な性悪女と3人で旅行に来ていたのですが、車のタイヤが溝にハマり立ち往生してしまいました。

そこで仕方なく歩いてたまたま見えた洋館へ向かいます。継母はダーリンとの旅行に娘がついてきた事にご立腹の様子でイライラしていて、少女にいちいち当たります。ちなみにパパは継母にメロメロで娘を助けてくれません。

そんな色々と残念すぎる両親の元でも明るさを失わない愛らしい少女。残念すぎる両親は地下室から館の中に不法侵入しますが、やっぱり住人のおじいさんとおばあさんに見つかってしまいます。

追い出されるかと思いきや、老夫婦はあたたかく家族を迎え入れてくれて、外は暗いし土砂降りだから泊まっていきなさいと、ご飯までご馳走してくれるいい人です。

しかし館の中にはいたるところに人形、人形。お人形が大好きな少女はすごく喜んではしゃいでいますが、両親は気味悪がっていて、いいから部屋に行こうと催促してきました。

そんな時、更に来客が。どう見ても不良っぽい女性2人と、それを拾ってあげたという優しそうな男性。この男性は童心を忘れずオモチャやお人形が大好きらしく、すぐに少女と意気投合します。

人形だらけの館に、この人物達が集まった嵐の夜。残念すぎる大人と、良心のない悪ガキ(といってもそこそこ大人でしょうけど)にとっては悪夢の始まりになります。

残念すぎる両親と良心のない悪ガキ

色ボケしているパパは、継母の言う通りに娘とは別の部屋に2人で入り、早速ニャンニャンし始めます。このパパはどうして旅行に娘を連れてきたのでしょうかね、別室でセ○クスしまくりたいなら誰かに預けてくればいいのではないでしょうか?

まぁそれはさておき、不良娘の方は、皆が寝静まった隙に盗みを働こうとします。ご飯ご馳走になって泊まらせてくれたのに、これが恩を仇で売る、という事なのでしょうか。

家の中は人形だらけですが、何やら高価そうなアンティークもたくさんあり、不良娘は歓喜してそれっぽいものを手当たり次第に盗みます……が、おや、部屋に置いてある人形の動きがちょっとおかしいですね。

とうとう始まりました。盗みを働いていた不良娘はワルなので、お人形達にお仕置きされちゃいます。そしてそれを偶然見ていた少女、慌てて仲の良くなった子供心を忘れない男性に報告します。

最初は信じていなかった男性も、とある事から少女の言っている事が本当だと信じて、2人でタッグを組みます、この2人は可愛いですよ、男性も優しくていい意味で子供っぽくて、のっしりした外見もキュートです。

人形達の華麗な連携プレー

ところでここの人形達、チャッキーのように派手でもなく、パペットマスターの人形達のようにそこまで個性が強い訳でもないのですが、なかなかいい味出してます。

1体1体はすごく小さな人形ですが、道化師系を筆頭に兵士系やお姫様系など、様々な種類がいて、しかも全員が上手く連携して動くのです。

一斉に襲い掛かってナイフでザクザク刺したり、ノコギリ(人形サイズ)でギコギコしたり、ハンマー(人形サイズ)でガツン、ラッパ砲(人形以下略)でバンバン、と可愛いけど怖いですね。

どれかの人形が苦戦していると、他の人形が別の方法でアタック!小さい人形なら蹴散らせば?と思うかもしれませんが、難しいですね、どこからどんな人形が出てきてどんな事されるか分からないのですから。

ここの人形達はそれぞれきちんと同じ意思を持って、お互いを助け合って動いているので、残念すぎる大人達では勝ち目がありません、自業自得ですかね。

まぁ、そんなこんなで、見どころは可愛くて不気味な人形達の見事な連携プレーです。派手さはありませんが、そこそこグロい表現もありますので、ホラー初心者の方にもいいかもしれませんね、もちろんホラー慣れしている方にもオススメです(ただし、最初に書いたようにあまり量が出ていないようなので、入手出来るかは分かりません)

もっと書いた方が分かりやすいかもしれませんが、これ以上書くとネタバレになってしまいますので、この辺りで。たくさんの人形達が襲ってくるかなりの隠れた名作だと思って頂ければ大丈夫です。

という訳でネタバレいきます

ラッパ砲で撃たれた不良娘は死亡、性悪な継母は襲われた末窓から落ちて死亡、最初に人形達に襲われた不良娘は屋根裏に連れて行かれ、少しずつ人形になっていきます。

心優しい男性と少女は人形達に囲まれてやかれるか?と思ったが、人形達は話し合いを始め、そしてお人形大好きな少女の言葉に説得された人形達は「童心を忘れていないから」という理由で男性はお許しを頂けました。

一方、ハニーが死んだ事に気付いたパパは錯乱して、心優しい男性に「お前がやったんだろ!」と言って攻撃をしかけてきますが、少女がここに来て老夫婦から貰った道化師人形「パンチ」君が助けてくれます。

パンチ君にボコボコにされたパパですが、なんとパンチ君を倒して壊してしまいました。男性と少女今度こそピンチ!と思った所に老夫婦が現れ、パパは人形に。

翌朝、目が覚めた少女と男性は「夢だったのか?」と思います。パパ達の姿は見えず、老夫婦は「パパと継母は少女を捨てて既に行ってしまった。不良娘達も一緒に行った」という内容の手紙を読み上げ、それを一応信じた男性と少女は2人で館を後にして旅立ちます。

目的地は少女の本当のお母さんがいるボストン。青年は少女をそこまで送る役目を担い、その為のお金を受け取り、少女はこの男性がパパになってくれれば嬉しいな、みたいな事を思って終わります。

童心を忘れ、悪事を働く者は許さない人形達

ここの人形達は、あの残念なパパ達と同じように、この館に訪れて良心がないと判断され人形にされた元人間達だったのでしょう(死んだ継母達も人形にされてしまいました)

老夫婦はずっとこの場所で人形師を生業に生活してきた、と言っていましたし、元人間以外もいるかもしれませんが、ほとんどは元人間だったのではないかと思います。

それで、少女や男性のように童心を忘れていない、良心を持っている人間に対しては攻撃をして来る事もなく、むしろピンチになると助けてくれるヒーローなのですかね。

逆にパパ達みたいに童心を忘れていたり、悪事を働いたり、子供をないがしろにするような人間には容赦なく襲って来て、老夫婦達によって人形にされてしまいます。

少女達が去った後にも、似たような家族が訪れるシーンが映るので、また同じことが起きるのでしょうね。そんな事を繰り返しているのでしょう。

童心を忘れてはいけない、悪事を働いてはいけない、人をないがしろにしてはいけない、という忠告です。そういう人間は酷い目に合ってしまうのですよーという警告なのですね。

全体的に話も綺麗にまとまっていて、人形達の動きもしっかりしているし、古いのでチープ感は否めませんが、そこがまた幻想的でいい味を出しているので、もっと広まって欲しい作品ですね。

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