犯罪や戦争などでよく犠牲になるのは子供の場合が多いですよね。マスコミがそれを多めに取り上げているのでそういう印象が強くなってしまっているのかもしれませんが。

幼い、愛らしい、天使、子供にはそんなイメージがついて回る事が多いですし、子供を犠牲にするのには良心の呵責が生まれてしまうでしょう、特に自分の子供ならなおさら。

ならば、そんな愛らしい子供達に襲われたら、不良などではなく、本当にまだまだ幼い子供に襲われたら、あなたは子供達を殺せますか?

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大人が子供に殺される島

ところでこの作品、リメイクです。1976年のスペイン映画を、2012年にメキシコでリメイクした方の「ザ・チャイルド」を、今回はご紹介させて頂きます。

リメイクといっても、ほとんど変わりないそうです。私はリメイクの方しか見ていませんが、一部シーンや舞台、ラストの子供達のやり取りだけが違っていて、あとはオリジナルのままだそうですよ。

それであらすじですが、メキシコに旅行に来ていた白人男性(スペイン語ペラペラ)と、その奥さんで妊娠7ヶ月の妊婦さんが、ボートを借りて孤島に遊びに行きました。

しかし、島にはメインストリートにもホテルにも店にも大人の姿がありません。いるのはまだ幼い子供達(多分小学生くらいまでだと思います)だけで、どうも様子がおかしいのです。

不気味に思いつつも島の中をウロウロしていたら、なんと、子供達が楽しそうに笑いながら老人をフルボッコしているのを目撃してしまいます。

ここの大人達は皆子供達に殺されている。そんなこんなでこのカップルも子供達の標的になってしまい、けれど相手は子供、むやみに攻撃は出来ず逃げるばかり……そんなお話です。

笑顔で大人を殺す子供達

ここの子供達は、昨夜に何かがあって大人達を殺し回っているようです。バットでバコバコしたり、木に吊し上げたり、死体の一部で首飾りを作ってみたり、転がった頭をサッカーボールのように蹴って遊んでみたりとやりたい放題。

この際、彼らはずっと笑顔です。とても楽しそうに笑っているのが怖さを演出していますし、必死で逃げるカップルを大勢が走って追いかけてきます、どこまでも。

見かけは普通の子供と全く分からないので、やり返そうにも「こんな幼い子供に手を上げていいのか」という良心の呵責が生まれてしまい、どうしてもやり返す事が出来ません。

また、途中で何とか生きながらえていたオヤジを見つけるのですが、3人でホテルに立て籠もっていたら彼の娘が外から呼び掛けて来るのですよ、普通の子供の声で、普通の子供の言葉で、「パパ、パパ」って。

他の子供ならまだしも(勿論他人だからっていい訳ではないですけど)大事な我が子相手では、普通は無理でしょうね、相手がもう他の大人達を殺しまくっていると知っていても、我が子に呼ばれれば、ねぇ。

どんどん増えてく子供達

それで、必死に逃げようと頑張るカップルは、島の外れのほうに辿り着きます。大人の生存者がいました!しかも、そこにいた子供達は普通のようで襲ってきません。

これで一安心……と思いきや、彼らを追い掛けてきた子供達がここにまで辿り着きます。そしてここにいた普通の子供達に近付いて何かしていると思ったら、ついさっきまで普通だった子供達が、例の子供達と同じように襲い掛かってきました、どうやら増殖するようです。

仕方なくカップル達は助けてくれた元生存者から離れ、また元の場所に逃げていきます。もうこの島の何処にも逃げ場はなさそうですが、島の外にも出られないようなので、とりあえず逃げ回るしかありません。

しかし、よく思い出して下さい。奥さんは7ヶ月の妊婦さんです。臨月かって思うほど大きなお腹をしています。

そんな大事な大事な体をしている妊婦さんをひたすら走り回す旦那。いや、状況が状況ですから仕方ないのですが、あんなに走り回って大丈夫なのでしょうか?確か転んだシーンもあったような気がしましたけど。

あ、彼女が7ヶ月の妊婦さんだという事はしっかり覚えていて下さいね?ここ、フラグです。特に序盤に島の女の子からお腹なでなでされていた辺りでばっちりフラグが立ってました。

誰が子供を殺せるのか

ところで、この映画のオリジナルの原題は「Who Can Kill a Child?」誰が子供を殺せるのか?です。オリジナルと原作の違いで最も大きいのが、オープニングです。

オリジナル版では、冒頭の8分間、世界中のあらゆる戦争・紛争・内戦で犠牲になった子供達の映像が、ナレーションと共に子供達の笑い声が流れるそうで、いかに子供達が大人達の犠牲になっているのかを表現しています。

そんな犠牲になりまくっている子供達を、無垢で愛らしい天使を、誰が殺せるというのだろうか。というのがこの映画のテーマだそうです(オリジナル版はまだ見ていないので、ハッキリした事は言えませんが)

特にこの島の場合は、狭いです。顔見知りの子供達ばかりでしょう。つい昨日まで仲良くしていた可愛らしい子供達を、殺せますか?大事に大事に育ててきた我が子を、殺せますか?

この映画はスプラッター要素がかなり強い(リメイク版で強くなったそうです)ので、それだけでもホラーに入りますが、「子供を殺すなんてそんな事……けれどやらないとやられる……でも、相手は子供だぞ、殺せるのか?でもこのままじゃ自分の家族が」という葛藤が恐怖なのだと思います。

勿論笑顔でとんでもない事をしている子供達は怖いですけどね。集団で襲ってきますし、何より最後のオチが……後味悪いですね。

派手さと綺麗さを求めるならリメイク版。より深くいやーな感じを味わいたいならオリジナル版をどうぞ。ほとんど話は変わりませんが、どっちかを見てからもう片方を見るのもいい、かな。微妙ですね。

というわけで、ネタバレです

建物の中に籠城したカップルですが、換気口?みたいな所から子供に狙撃されてしまい、旦那はその子供を撃ち殺してしまいます。

子供を殺してしまった!とパニックになる旦那。何故か1人撃たれた事で騒いでいた子供達はサッといなくなってしまい、それがますます彼の心を追い詰めます(おそらく、子供達は反撃された事がなかったのかもしれませんね、引き良すぎですし)

それで、フラグの妊婦さんです。お腹の中の子供までおかしくなってしまい、そのせいで奥さんは大量出血で死亡。

妻と生まれて来るはずだった子供を失い、旦那は激怒。子供達を銃で撃ち殺しまくりながらボートのある船着場へ向かいますが、子供達も諦めません。

そんな子供達を旦那は殺し、殺し、殺しまくります。もう色んな意味で吹っ切れちゃって容赦ありません。ウガーッ!!となって大暴走。

しかし、ちょうどいい?タイミングで警察官がボートで登場。何も知らない彼らから見れば、不審な男が子供達を殺しまくっているだけに見えてしまったので、危険人物と判断され銃でドカン。

うわぁ……と思っている間もなく、ボートから降りてきて子供達の心配をする警察官が、子供に撃たれ出番終了。子供達はそのボートを奪い取り、今度は島の外に出てさらに仲間を増やそうとします。終わり。

この子供達は何だったのか

子供達がどうして急に大人達を襲い始めたのか。これがいまいちよく分からないのですよ、情報が少なすぎて。

分かっているのは、昨夜から突然そうなった、それまでは普通。島の子供全員ではなさそうだ、けれど彼らと接触すると同じになるらしい、という事だけ。

で、未だ未見のオリジナルからもう少し情報を頂きましょう。冒頭8分の、延々と流される子供が犠牲になるムービーと子供達の笑い声やハミング。

エンディングの会話も、オリジナルの方がもう少し長いです。もっと笑いながら「皆で行こうよ」「いや、僕達が先に行ってやっておくから、あとからおいで」「あっちの子達も仲良くしてくれるかな?」「してくれるよ、世界には子供達がたくさんいるから」みたいな感じらしいです(詳しくはオリジナル版のレビュー書いている人のを見て下さい)

あとwikiからも情報を頂くと、どうやら何万人、何千万人といったたくさんの犠牲になった子供達の魂だか怨念だかが、あの島の子供達に取り憑いたらしいですよ。

接触すると仲間になるので、新手のウイルスか宇宙人の仕業かと思っていましたが、そういう事だそうです、多分、明確にはされていないので何とも言えませんが。

この映画のコンセプトは、子供を殺すなんて無理だ、出来ない、そんな大人達を子供達が殺しに来る恐怖、でいいんじゃないですかね(こんな書き方していますが、かなりオススメですよ、ぜひ)

あ、ちなみにリメイク版の原題は「Come Out and Play」で、意味は……「現れて遊びます」?すみません、英語かなり苦手なので、英語をちゃんと読める方に聞いて下さい(汗

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